別れの理由は、ただひとつ。

あなたの期待が、
私の愛を超えてしまったの。

「もう、一緒にはいられないわ」 

「少し、遠回りして帰ろう？」

そう言って僕を見つめた君のこと
とても愛しくて

優しくぎゅっと、抱きしめた。 

あなたは、私の泣き顔が好きだと言う。
それは清らかで、自分の心が洗われそうだからと言う。

あなたは、私の泣き顔が愛しいと言う。
それは、私が自分では嫌だと思うところも
好きと言われたようで、

嬉しかった。 

「愛を確かめてみませんか」

君はそう言って、僕に手を差し伸べました。

その手をとったら、
僕はもうここに戻れないような気がして、
何かを引き換えにするのかもしれなくて、
その覚悟はまだできていなかったので、

なんとなく怖くて。

僕が俯いてしまったから
君は悲しげな瞳をして行ってしまいました。

それから随分たったけど、
君のこと忘れていなくて、
僕の中で「確かめたい」気持ちが増えてきました。

君はまた、手を差し伸べてくれるかな。

覚悟ができたら、僕もそこに行ってもいい？
君と一緒に、愛を確かめたい。

君がとても欲しがるから
僕が探しに行ってくるよ

そして捕まえてくるから
少し　待ってて

君がそれを手に入れたら
僕らはどうなるか　不安もあるけど楽しみ

それじゃ　いってきます
君が欲しがる　「永遠」を探しに

 

手遅れなんだ
過去も未来も
もう僕は
泣くことしか知らない

 

 

 

撫でてあげる　目を閉じて

抱いてあげる　体ごと

 

私は　貴方の中が良く似合う

 

 

 

僕の腕の中で眠る

君の寝顔が
あまりに愛しくて

先に起きた僕が
静かに目覚ましを止めたよ


そして二人の時間は

そっと止まった

 

 

 

祈るように
ぎゅっと携帯を持って
彼からの電話を待つあたしを見て

「もう、やめなよ」と
君は優しく
あたしの手を包んでくれた

 

 

 

手帳の赤い印の意味も
昨日のおやすみの電話しなかったことも
君とお揃いの指輪をしていないことも
週末の約束の返事も

明日話すから
今は何も聞かずに

泣かせてね